堺市中区I様邸新築工事もいよいよ佳境に 入ってまいりました。 和室には仏間があり、襖は軸廻しを採用しました。  
襖を納める溝を両サイドの上下に造作して、溝の角を丸くします。  
溝の一番奥に帆立をたてて、前板とシャッター金物でつなぎます。 それから前板と襖を軸廻し丁番でつなぎます。  
襖を引っ張り出してくるっと廻して襖を閉めます。 来客の際は襖を閉めて、仏壇にお参りする際は 襖を直すことができます。 I様邸の軸廻しの施工は、建具の取付職人だった私に 是非やらしてくださいと懇願し、施工させていただきました。 I様邸の場合は、奥行に対して間口が広いので なかなかてこずりました。職人のころは、だいたい 2時間程度で完了しておりましたが、今回は3時間も 掛かってしまいました。 昔はどのお宅にも和室があり、中には8帖・6帖の 二間つづきや、書院なども採用されているところも ございました。 最近の新築では、和室もないお宅も増えてまいりました。 畳の上で、ごろごろっていいもんなんですがねぇ〜。 |